マニア様がキテる  “全ては思い当たる女史から始まったのか”


ああもうリザかわいいよリザ。
私はかつてローディストだった。
文章投稿専門で、専ら“シュミ特”。あとは“ゲゲボクイズ”とか“エンサイクロペティア・ファンタニカ”(つまり“ハシラ”)、“見たいもの見せましょう”なんかのハガキを書いていた。といってもシュミ特以外は滅多に載る事はなかったが……。
ああ、97〜98年頃だったと思うが、霧咲遼樹氏による読者参加企画「黒猫探偵倶楽部」で、いくつかネタが採用されたりもした。私立探偵・中井純の元ネタは、当時も指摘があったが無論あの方と、あの俳優である。
元々「ファンロード」(以下「FR」)を購読するに至った理由は、忘れもしないホビージャパン(以下「HJ」)91年8月号の、リアライズ・北九州比叡露ガレージキット「バイタル・サイン」アリーナ&リザ製作記事であった。
何分にも小遣いの少ない時代、普段立ち読みで済ます模型誌だが、これは悩んだ末に買った。
――だって、思い当たる女史の描くキャラがかわいかったんだもの!当時“萌え”なんて言葉は無かったが、今でも萌える。

思い当たる女史といえば、今ではAZONE(アゾン)のサアラに代表されるドールのデザインで有名だけれど、当時はFRのイラスト投稿常連で、名の通った同人作家でもあり、そのシャープかつ可愛い画風で好評を博していた。
更に91年頃からはHJ別冊「コミックマスター」(あの超アシスタントマンガではない)に、メディカルスプラッタコメディ「ダイナマイトスタッフ!」を連載していた。これも実家の本棚に旧版1〜2巻がある筈だが……なんか出版社を変えて後に新装版が出たけど、HJ時代に出なかった3巻は買い逃した記憶がある。
アリーナもリザも、元々同人誌で描かれていたキャラだそうで――HJが90年代初頭に発売していたカードゲーム「ダイナマイトナース」のカードイラストでズバッと世に広まった様子だ。

……「ブラの違いから二人の胸のカタチは違います」という事で、原型師のK・PIERO氏に下着の設定画を送ったとの事で、思い女史の同人誌「ダイナマイト・ガイド2」では二人の下着姿のイラストとスリーサイズが公開されていたなぁ。
当時の同人誌通販は、直接作家さんに定額小為替(送料込み)を送り、本を郵送してもらうのだけど、当然この時にファンレターなんかも入れたりする。……ああそうだ、学校の保健室でせしめた保健設備品カタログを送ったりもしたなあ。後に出た同人誌を見ると、どうやら床井雅美氏の「最新ピストル図鑑」と一緒に並んでいたようだが。
(確か「こーゆーカタログってどうやって手に入れるんですか? いや実は好きな漫画家さんがこういうの探してるって」云々と聞いたら、古い版のをくれた)
ああ、とにかく、思い女史の作品に惹かれてFR別冊「電脳帝国」Vol.1を手に入れ……その年の暮れ、本誌の92年1月号を買った。確か表紙は高崎吏生(さとみ)さんだったな。
で、ローディストなら当然バックナンバーを漁って漁って漁りまくる、というのが必然! 足しげく京都市内の「ブックストア談」に通い、その流れで読むマンガもどんどんオタ濃度が上昇。同人誌だって“ファンジン・ロード”見ながら選ぶさ!

このキットを購入したのは、確か94年の3月か4月、静岡市にあった(現在は閉店か)ショップでだった。アリーナのキットもあったかも知れないが……。なんかショーケースに「プリンセス・オブ・ダークネス」の大きなフィギュアが鎮座していたような気もする。
確かその店には思い女史のイラストによるタロットカードなんかもあって……これも買ったが、どうも海賊版だったらしい(--;)。

説明書によれば“ピンク+艶消し白に黒の端取り”だそうだ。

今となっては造るのも惜しい……というかキレイに作る自信も技術も無いけど、多分そのまま保管しておくと思う。
というか経年でパーツ収縮しまくってそうな気もするんだが。

近いうちにMGCの.32オートか、バンダイの○○○―○○か何か載せます。