今週のお題「20歳」だったころ……。

20歳だった当時は――京都市内の某大学に在籍しており、一応は現役だったので2回生から3回生にかけて、ということになるが……当時はバブル崩壊した後だったので、確かに不景気感はあったがそれでも余韻は残っていて、なんとなく漠然と親の世代みたいにいずれは稼げてあたりまえ、という根拠のない自信はあった。
一種の中二病かね?

このころ、父が家を新築し団地住まいから脱出、けっこう広い部屋をもらった。

大学生として、スーパーでバイトする以外は特にとりたてて緊張感もなく過ごし、原付の免許はあったが普通四輪はめんどくさくてなかなか取りにいかなかった。結局この時期に取得したのだが、今にして思えばAT限定にしなくてほんっとーによかった!

クルマに関しては、とりあえずたまに家のレジェンドを運転しつつ将来的にはシビックでも、なんて漠然と考えていた程度で、好きではあったがそれほど積極的ではなかった。
まあ、当時からホンダ支持・アンチトヨタの傾向はあったが。

なにしろ当時はポケベル全盛で携帯電話なぞ一部のビジネスマンが……そろそろ一般的になりつつあったか? 少なくとも学生がフツーに持つものではなかったな! パソコンも然り。
モニターの前にいるリアル二十代には想像もつかない時代感覚だと思う。


当時ハマっていた作家は、神林長平エド・マクペインあたりか。
コミック分野だと、現役ローディストだった当時だが……同人誌は「ファンジンロード」で作者から通販で買うか古本屋で中古を、という時代。LLパレスの通販はあったが利用したことはなかったな。
思い当たる目当てにホビージャパンの「コミックマスター」を買っていて、佐藤明機長谷川哲也(まだ原哲夫を思わせる作風ではなかった)やまむらはじめといった作家陣もお気に入りだった。
ああ、たがみよしひさの「なあばす」とか、島田ひろかずの「ミステルの住人」も好きだったな! 青池保子にハマったのは大学入学した年で、この時期にエロイカの連載再開して「熊猫的迷宮」からはリアルタイムで読んでいる。


速水螺旋人氏が今のようにメジャーになろうとはまったく想像もしてなかったし、ファンロードが消えることになるとも考えもしなかった。

トイガン関連だと、当時は京都四条の「やまもと」寺町店に足しげく通い、愛銃はマルシンのM686で、「真夜中の刑事」の影響でサムブレイク・ヒップに収まっていた。MGCは休業してタイトーというなんだか不透明な――当時ですらパーツ供給はどうなってんだ的な存在になり、基本的にハンドガンはマルシンの組立キットばっかり買っていた記憶がある。長物は……MGCのM16とM31くらいだったよな。

まあ、大学では講義に出たり図書館の視聴覚ブースで映画を見たり(高倉健の「駅」に感動したのもこの頃だった気がする)、あとはバイトして趣味に没頭して、という、まあなんというか内向的な生活をしていたわけだ。

あの頃の自分に、今の自分の思いをいろいろ伝えてやりたいね。


とりあえず、
さっさと(自主規制)行って(自主規制)してこい。
ちょっとずつでもバイト代貯金して、それなりの金額をためておけ。
海外へでかけてみろ、というかグアムのホテルロードでもいいから実弾射撃を経験しろ。
ホンダにこだわるな、ケーターハムかアルファを狙え。
社会へ向かって「ここにいるぞ」と叫ぶがいい……。