「エロイカより愛をこめて」――鋼鉄の男、ステンレス鋼の銃を握る。

さて、マグナム拳銃について……世間一般のイメージとしては、たいそう大型で、常人がマトモに撃てない拳銃。であろう。
だが、拳銃の定義をひもといてみよう。大抵の辞書では「片手で保持し発射できる銃器」となっているはずだ。
マグナムだろうと何だろうと、拳銃として造られているからには、いささか大型であろうとワンハンドで使える寸法になっているのが普通だ。
そもそも拳銃に装填できるサイズの弾薬が、疾走する自動車をストップさせるだのエンジンを破壊するだの、そんな威力を発揮できるはずがない。
というよりそんなパワーを発揮できるタマでは、銃自体が拳銃サイズでは耐え切れるはずがない。
大体、
「反動で脱臼したり骨折したりする」くらいの反動があるなら、
そうなる前にホールドしきれずに
手からすっぽ抜けて飛んでっちゃうでしょ!(グリッピングが甘くて顔面に当たる、という事故は確かにありうる)

これは極端だと思うが。
 
んで、私がはじめて実弾射撃を行ったのはちょうど6年前、グアムの屋外射撃場「T.O.R.I」
 http://guamtori.com/ だった。
ホテルロードの“射的屋”――観光客向け屋内射撃場と違い、新品のファクトリー(工場製)弾薬、火薬を詰めなおす(リロード弾薬)際にその量を減らしていない、というのがウリだった。ぶっちゃけた話、安上がりだが全くのシロウト向けな屋内射撃場でなく、そこそこ割高にはなるが開放的な屋外射撃場で撃つべきである。(理由は後述)
私はそこに2日間通って、.22口径オートにはじまって9mmオート、.357マグナムリボルバー、.45オート、.38スペシャル・リボルバー、.44マグナムリボルバー、.223自動小銃までトータル350発以上(確か当時で3万円以上使ったはずだ)撃った。
少佐気分、というにはあまりに緊張、むしろ部下Z君状態だったと思うが――続く!