「エロイカより愛をこめて」 夜中、自室で.44AMP弾薬を作る。

書いていくうちに、また収拾がつかなくなってきたなぁ……。
つーか、エロイカ話からどんどん脱線してやたら文章が長くなっていく……読む人(どれだけ居るかはともかく)もいい加減ウンザリだよなぁ?

昨夜、2003年にT.O.R.Iで撃った時のターゲットを久々に引っ張り出してみたけれど、とんでもない記憶違いをしていた事に気がつく。確かに弾痕不明ってのはなかった(あれ、9mmか.45で1発だけあった様な気もしてきた)けれど、8〜10点圏の直径が約9cm、とか書いたのは間違いで、約25cmくらいありました(--;)。9点圏で直径約15cm、10点圏で約7.5cmね。
確かに8点圏内に収まってたのは多かったんだけど、その8点が記憶より広かったんで……思ったより散ってたな。
ともかく、.44マグナムを片手で撃った。「観光客向けのリロード減装弾」でないファクトリー弾薬で。
手のひら、特に親指と人差し指の間をカナヅチで殴られたかのような痛みが残り、ホテルに戻った後はビーチで海水に右手を浸した。ちょっとは痛みも引くかなあ、と、つまらんことを考えながら。

「マグナムを片手で撃てる」事を実証したわけだが、だからといって私が“鉄のクラウス”に迫れた、とは思わない。あくまで「気分」にすぎない――それは自分でよく判っている。

少佐は最早、マグナムを使うことはなくなっている――あの頃、少佐がマグナムを使ったのはあくまで「そういう時代だったから」だろうし、青池先生やスタッフ氏も次第に専門誌などでトレンドを研究、漫画向けに内容を消化していったのだろう。
ただ、FNハイパワーを別とすると、SIG・P210やワルサーP5、HK4あたりは当時の銃器雑誌で「ちょうどレポートされたから」出してみた、のではないかという気がするんだが……。伯爵が射撃練習に使ったエングレーブド(彫刻入り)仕様のオートマティックは、どう見ても当時のGun誌でレポートされた、スペイン支局フルカワ氏所有のラーマ9mmにしか見えない。

念のため書いておくと「エロイカ」における銃器描写というのは、当時の状況を考えたら――いや、今のレベルで見ても、決して悪いものではない。
無論ツッコミどころはあれど、全体的にはかなり良質だろうし、首をかしげる部分があったとしても「うん、漫画的にいい誇張だ」と好意的に解釈できる。
少佐がオートマグを当時使った理由や、屋根や原版を破壊したり、フェラーリをストップさせたのだって、それなりの理屈付けは出来ようというものだ。
基本的なストーリーが面白いわけだし、その中で小道具として悪目立ちすることなく、しっかり存在感を放っている。だから古くから“そーゆーのが好きな”男性読者を惹きつけてきたのだろうし、同時に女性読者にも“そーゆーのへの関心”を抱かせる事にもなったのだろう。
前にも書いたけれど、銃器の名称やスペックを書き連ねるばっかりの作品とはワケが違う……。少なくとも、少女漫画のカテゴリーで、ミリタリー・銃器関連で「エロイカ」を超える作品は当分出ないだろう>(そもそもそういう分野で描こうと言う漫画家が出るかどうかが疑問だが)

……さて、
とりあえずアナコンダで.44マグナム弾を撃ったわけだが、その4年後のグアムでS&W・M629とルガー・ブラックホークを撃つにあたって、いささかメゲそうになったりする事になる。パイソン.357を片手で撃って溜飲を下げたりもしたのだが。

ひとまずエロイカ&グアム話はおいといて、明日からはまた別の話題でやってみたいと思う。……「メガロ刑事」最終回とか。