SATマガジン増刊であるところの萌え系ミリタリー誌「じ〜く」Vol.2が昨日発売された。
ストライクアンドタクティカルマガジン増刊 じ~く 2011年 11月号 [雑誌]
- 出版社/メーカー: SATマガジン出版
- 発売日: 2011/10/27
- メディア: 雑誌
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一番のお目当ては「三式少女戦車団」の続きであり、順当にVol.3が出れば、一応ラストまで読める、はずだが。
……つーか、ホントに各作者の個人誌あるいは合同誌であれば、この雑誌の半分の厚さで同じ金額出すかもしれないヨ!?
商業誌として、味のあるカオス状態(往年のファンロードなんかその好例だろう)というよりも、悪い意味で雑多な仕上がりなのはそのままだ。
個々の作品がどうこういう以前に、芯になる売り物がない。
先ごろ述べたように、表紙はまあ、よくなった。
Vol.1の表紙は、そもそも表紙に使うことを想定されてないイラストを引っ張ってきて、こういったミリタリーも萌えも判ってない印刷屋がデザインしたという
大川氏もRYOもFD荻島も抜けた状態の「GTカーズ」
みたいな状態からのスタートである。
再録なら再録で、
「GTroman STRADALE」
GT roman stradale 2 (Motor Magazine Mook)
- 作者: 西風
- 出版社/メーカー: モーターマガジン社
- 発売日: 2007/12
- メディア: ムック
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で、
巻頭カラーイラストだが、
多分さんざ非難を浴びたのだろう……恐らくはアリもの流用ではない、と思うのだが、
参加した絵師全員がGun&ミリタリーに強いか?
と問われれば、恐らくNO、だ。
……これが「電撃大王」の“萌絵萌絵コロシアム”〜今回のテーマ「ミリタリー少女」というカタチで掲載されたのだったら、別に問題はない。それでいい。
だが、掲載されたのはあくまで、ミリタリーの専門誌であるはずの「じ〜く」だ。
致命的なのは、
表紙イラスト少女の
“種明かし”だ。
「表紙はよくなった」のは確かだ。表紙の時点で、確かにかわいく描けている。それば事実だ(表紙のデザインセンスはさておき)。
しかし、とってつけたような帽子とイヤリングとさして絵の中で目立たないワルサーP38と
ベルトリンクっぽく並んでるだけの弾薬&なんか付属品的な何か!?
あからさまにミリタリーに造詣の深くない絵師さんを引っ張ってきた感が強すぎる。
……下ちちを見せたければ、ついでに視線がいっそうそっちへ行くようにショルダーホルスターを配置してもよかったろうに。レヴィやラリー・ビンセントみたく。
で、ページをめくっていくと表紙のP38娘さんが
ポロリもあるよ
なのだが、
とってつけたようなスペック(装弾数くらい書いとこうよ)に、ポロリの理由が
「連射時にスライド上部のカバーが外れることがある」云々。
……うんまあ、だからP4みたいになったというのはあるんだが、
娘さんの握ってる
P38のバラけ方は違うぞ。
Vol.1から向上したのが実質的に表紙イラストだけだった、と思えるのだが、同時にその表紙イラストがミリタリー誌としてのレベルを上げてない、というのもまた事実。むしろ大きな変化がそこ(だけ)だった故に、それが今回のダメさ加減としてクローズアップ現代して感じられたわけなのだ。
念のために言っておくと、絵師さんのサイトを見る限りでは、画力はワルくはないのだが……およそこういうミリタリーが得意分野とは思えん。
で、連載陣は、とくれば繰り返しになるが、やはり各人がピンでやってたほうが読む側としては面白い気がする――まとまり具合がグダグダに感じられて仕方ない。
とりあえず、Vol.3は出たら買うけどね……個々の作品はともかく本の仕上がりがどうか、というのは、もはや期待できない、な。