マニア様がキテる「モデルガン戦隊」第1回

かつて講談社から「コミックボンボン」という漫画雑誌が発行されていたことを記憶する者は多かろう。

私がはじめてボンボンを買っ(てもらっ)たのは、確か1983年8月号だった。
その号では確か、フルスクラッチの1/144セイバーフィッシュ1/2サイズ着ぐるみスコープドッグの製作記事なんかが載っていた。カラー見開きで「プラモのモ子ちゃん」のニューキットレビューなんかも連載されていて、その号では1/100F-4EJファントムが紹介されていたと思う。
――初期のボンボンはやたら濃い雑誌だった。

プラモ狂四郎は、ジオン少年隊のパーフェクトザク(1/144の量産型と旧ザクと06Rのミキシングビルドによる量産型)with着脱式ザクアーマーに敗れ、ストリームベースの指導を受けた直後の狂四郎たちのリターンマッチ前編だったと記憶する。ラストで登場する蔵井のゴッドタイガーは未だに大好きな敵役メカだ。
 
さて、その号で眼を引いた、というか未だに印象深い漫画がある。
SFガンアクション「モデルガン戦隊」だ。

原作は安井尚志と高橋昌也。つまり「狂四郎」のクラフト団である。
 
弾の出ないモデルガンで、しかもSF? 一体何のことだ? となるだろう。しかしこれがなかなか熱く、モデルガンを語る上で捨てがたい作品なのだ。

我々三次元の世界の裏側に存在する逆次元。その逆次元の地球に現れた謎の集団“ゼウス”は、人類社会に潜み侵略を開始しつつあった。
その兆候を察した天才科学者ブロッケン博士は、警官に化けた刺客の襲撃をうけた。だがテスト中の次元航行装置を使い、辛うじて我々三次元の世界へ脱出する。

そこで彼が出会ったのは、学校の裏山でコンバットごっこを楽しんでいたモデルガン少年達、さとる、あきら、よしおの三人組だった。――博士は彼らに協力を要請する。
火薬の爆発による音波が殺傷力を持つ逆次元では、モデルガンがサウンドウェーブガンという武器となるのだ!

……てな作品である。
(続く)

2014年11月5日 追記
検索でやってきた方へ。「モデルガン戦隊」については下記の2014年6月26日以降も参照のこと。
http://d.hatena.ne.jp/alfa145qv/20140626