タナカのリボルバーモデルガン、そのバリエーション展開〜〜今後の予想と希望。(2/4)

前記を踏まえ、ここでは今後製品化の可能性が高いと思われるものを挙げていこう。
・S&W・Nフレーム M29系列
現在、ノーマルのM29は4in・6.5in・8inのABSモデルが揃い、最近HWモデルが追加された。順当にいけば、フル・ラグの“クラシック”や、PCカスタムでない通常型(便宜上こう呼ぶ)とM629――ABSに電解メッキであってほしいが――は間違いなく出るだろう。
問題は、先のM29レポートでも挙げた細部のディティールとバレル長だ。せめてもFサイトの低さとエジェクターロッド・シュラウドの形状を解消し、なおかつM629の場合は6.5インチでなく6インチでなくてはならないが。
M29クラシックが出るとしたら――M629PCの売れ行き次第、ではないだろうか? 可能性としてはこれも充分あるだろう。
・S&W・Nフレーム 旧世代5スクリュー系列
当面、出るとしたらM1917系だろうが――素直に.45ACP&ハーフリータハーフムーンクリップの米軍仕様で出すだろうか? その前にHWモデルか、44スペシャルの.44ハンドエジェクターあたりを出しそうな気もするが……。
・S&W・Kフレーム
疑問なのが、KフレームはM19/66のコンバットマグナムをリリースして以降、バリエーション展開がなされていない事だ。それに6inも出ていない。
売れ線云々でいえば、まずはM10ミリタリー&ポリスか、M19のHWモデルだろう。ミリポリ系が今まで出なかった理由は、パイソンやM1917を出すための準備で手が回らなかった――という事が考えられる。
もちろん、M19の.357シリンダーから、それより短い.38シリンダーを新規で作らねばならず(既にHWSが前例を作った以上)、更にカートもパイソンと共用できる.357なら、ある程度量産できてコストダウンにもつながろうが――案外、.38だと中途半端にカートのサイズが近くて、在庫管理に混乱が生じやすい、とかいう理由だったりは……しないだろうな。
・コルトIフレーム
とりあえず、パイソン8inが出てから、であろう。もっとも……すっとばしてステンレスモデルやHW仕様が出る可能性もあるが。
ただ、オフィシャルポリスやトルーパー.357が出るかどうかは――タナカにそこまでの余裕があるかどうかは疑わしい。そこまで出せるとしたら、恐らく他の「もっと先に出せそうな」リボルバーが消えるだろう。
・コルトSAA
当面はHWモデルのリリース待ちだろう。将来的な可能性としてはバントラインやシェリフズの様なバレル・バリエーションはあろうが。
 (続く)