タナカのリボルバーモデルガン、そのバリエーション展開〜〜今後の予想と希望。(1/4)

モデルガンというやつは、タマが出ないという一点においてどうにも面白さが理解されがたい。ことにブローバックという判りやすく迫力のアクションが楽しめるオートと比較して、ファイアリングの迫力自体は決して劣る事はないものの、リボルバーはいささか分が悪いように思える。
そんな中で、タナカはガスガンの“ペガサス"シリーズから転じた、リボルバーのモデルガンを(まあ、コンスタントといってもよかろう)ラインナップし続けてくれている。
リボルバー派にとって大変ありがたいことだ。それこそふところに余裕があれば、あれもこれもと買い揃えたいところだが……。
 
ただ、現時点でペガサスの全ての機種がモデルガン化されたわけではない(逆にモデルガンで存在してもペガサスではラインナップされていない機種もあるが)。
ともかく、今後もそのシリーズ展開を期待したい――次はなんだ!?

現在のラインナップ
これらはバレル長のバリエーションを含めるとかなりの数になるが、だいたいこの5系統になる。
・S&W・Nフレーム M29系列
 1.M29ノーマル系
 2.M629PC系
・S&W・Nフレーム 旧世代5スクリュー系列
 1.M1917系
・S&W・Kフレーム
 1.M19/66コンバットマグナム系
・コルトIフレーム
 1.パイソン
・コルトSAA系列

便宜上、Nフレームは外観のみならず内部パーツの差異もあるので、ここはM29系と5スクリュー系とで別系列として分類した。
また、いまだモデルガン化されていないのが
・S&W・Xフレーム
・S&W・Nフレーム M327系列
・S&W・Jフレーム
・コルトDフレーム
・スターム・ルガー スーパーレッドホーク
である。


予想されるバリエーション展開
まず、バリエーション展開の手法としては、次のように分類される。
・バレル長:もっとも普遍的な手法の一つ。
・各部形状:リボルバーの場合、例えばバレル(フル・ラグやブルバレル等)やグリップ(スクエアバットorラウンドバット、サービスサイズorオーバーサイズ等)が挙げられる。
・材質: ABS樹脂、HW樹脂など。
・表面仕上げ:ABS地肌、あるいはその上に各種メッキ。もしくはHW材黒染め等。
・刻印:MGC末期のGM5系や、往年のマルシン・ハイパワーが顕著な例だろう。
・口径:同系列フレームで異なるカートを使う場合。
・エングレーブド:メーカーサイドで出す可能性としては決して高くないが、かつてのMGCカスタムワークスの様な例がある。
スペシャル:上記の要素が混在した曖昧な定義になるが、例えば。
 1.「実在の人物が使った仕様」パットン将軍のSAA、ワイアット・アープのS&W・モデル3等。
 2.「記念モデル」コルト・ガバメントのWWII記念モデル等。
 3.「映画・ドラマで使われた仕様」ガバ系の“タカ・カスタム”“ベイシティ・マギー”、レミントンM31“大門スペシャル” 等。

タナカの場合、ABSでリリースしバレル長・表面仕上げでバリエーション展開し、次いでHW化というパターンが多いように思われる。(続く)