MGC コルト・ローマンMkIII(旧型2in) その1

早朝、起き出して町を散策したあと、夕方近くまでずーっと部屋のものを整理していた。
 
まだ済んでない。
 
で、そこで発掘したのが、MGCのショルダーホルスターだった。サファリランド19をアレンジしたコピーで、確か奈良時代の“LAガンショップ”で1.000円だか500円だかで買ったのだ。
中には、MGCのローマンが入ったままだった。ここにあったのか! 

コルトMkIIIシリーズというのは、旧来のコルトDAリボルバー、例えばディテクティブやパイソンといった、V字のリーフスプリングを使うメカニズムから一転して、コイルスプリングを用い、セフティコネクター(スターム・ルガーで言うトランスファー・バー)を採用した新機軸のモデルだ。1969年頃にデビューし、80年代前半に改良型のMkVへ移行した。キングコブラはこのMkVフレームの系列である。
 
MkIII系列は、MGCが最初にABS製でトルーパーMkIIIの4inと6in、ローマンMkIIIの2inと4in、その後国際産業(コクサイ)がABSと亜鉛合金でも生産し、更にハドソンがローマンMkIIIの2inと4in、オフィシャルポリスMkIIIの4inを生産したと記憶している。

私がモデルガンで遊び始めた当時、店頭にはMGCのローマンはシュラウド付の“ニューローマン”2inしかなかった(後年コクサイやハドソンのも見たが)。MGCのカタログには一応4inも従来の2inも載っていたのだが。

しかーし、私はやはり旧型2inが欲しかった。その理由の最たるものはやはり、これだ。

特捜最前線、特にその初期エピソード群である。

(続く)