タナカのリボルバーモデルガン、そのバリエーション展開〜〜今後の予想と希望。(4/4)

個人的な希望の羅列を続けよう。
コルトIフレームに関しては……オフィシャルポリス等はカスタムメーカーに任せてもいいのではなかろうか? と思う。
ここはパイソンのバリエーション展開を強く望む。まず欲しいのは――さすがにスコープとラバーグリップを組み合わせた正真正銘の“パイソン・ハンター”仕様は難しいだろうが、8inだ。
また、3inでなく普通の2.5inもいい。表面仕上げも、スチールフィニッシュは出そうな気がするが……ここはマットなステンレス仕様と、鏡の様なニッケル仕様が欲しい。AJAXのパール調グリップを持ってるので、2.5inのニッケルが出たらぜひ組み合わせたいのだが。
パイソンに関しては、SAAもそうなのだがエングレーブド・モデルがあれば嬉しい。6inのニッケルで、Fサイトやグリップもノーマルと異なり、シリンダーには”R.I.P.(安らかに眠れ)”と刻んだ墓石が彫られ、フレームにはSFPD(サンフランシスコ市警)のバッジ――そう、ビル・ラングロイのパイソンだ!

Kフレに関してもう少し。M15コンバット・マスターピースはHWSがある現状では厳しいかも知れないが、ステンレス版のM67や、そのシュラウド付6inモデルであるM68(そう、かつてCHPのオーダーで作られたやつだ)あたりが欲しい。
……あと、.22LRのM45ミリタリー&ポリス。そのものズバリでなくていいんだが――あのプロップを思わせる仕様であれば。(出来た物を見て「なんじゃぁこりゃぁぁぁぁ!」と叫ぶような事には……ならんだろうが)
スマイソン(スモルト)も可能性はあろうし、ぜひ欲しいが……この場合、まずパイソンが先行だったのは当然として――知名度の高さと製品ラインナップ充実という意味でも――なんというか、その
「パイソンとどう違うの?」(昔、「やまもと」寺町店で、ショーケースのタイトー製スマイソンを見た人の発言)
という人も少なからずいると思うのですよ。バレルが同じなだけに! Lフレームとパイソン以上に区別つかない気がする。
個人的には.38シリンダー(つまりM15ベース)に、パイソン・ターゲット.38スペシャル(売れずに回収されてコンバットパイソンに化けた代物、だったと記憶)の8inバレルを組み合わせた「あってもおかしくないけど誰が作らせるんだそんなもん」が欲しいが、まず無理だろう。
イチロー・ナガタがGun誌で6inと4inラウンドバットを発表し(大沢在昌が「ジャングルの儀式」で主人公に使わせたのは、多分この記事が原因だろう)、ジャック・タクボがバレルの割れたM19をデイビス・カンパニーに送り込んでスモルトを作り(後に盗難にあったとか読んだ気がする)、「ゴリラ・警視庁捜査第8班」で伊達刑事(舘ひろし)が4inを使ったのは、いまや遠い昔の仇花というやつか?

もう一つ、Jフレームが未だ噂にも上がらない理由として、HWSとの間に何らかの協定のようなものがあるのではないか?
「M1917が出せるなら、M15もスマイソンもミリポリも出せよう」とは思うものの、ファストドロウ用に特化した存在として今後も生き残れるであろうSAAと、その他のウェスタン関連のガン。そして実質ワンアンドオンリーなJ-Policeと旧型ミリポリは別として、現在のHWSにとってS&Wリボルバーはそれほど重要ではないのかもしれない。HWSの市場在庫があらかた払底した時点で、タナカのゴーサインが出るのかも――?
 
真相はわからない。
だが、間違いなく今年もタナカのリボルバーは面白いコトになる。――期待して待とう。