レンタルで石原プロの「大都会」が一般作になったので、とりあえず借りてきた。
石原裕次郎も渡哲也もすごく若い! というか、中年になって以降の裕次郎がデカ部屋のトップでないのも、渡哲也が“団長”でなくまだ若手のヒラ刑事というのも意外や意外である。
中条静夫の演ずる警部も――そうか、こんな過去があったからこそ、あの鷹山と大下を部下としてやってけたのか、むう。(←待てゐ)
で、恐ろしく暗く重い展開だというのは聞いていたが、なるほど「西部警察」しか知らない世代にとっては重厚で――確かに「大都会」以降のチャチさを主張するのは判る。
というかね?
この警察ひでええええええ。
関西からの暴力団進出と抗争。それに立ち向かうべく、警視庁城西警察署管内に派遣された捜査四課の精鋭“深町軍団”、その一人である若手の敏腕刑事黒岩と、不幸な過去を背負ったその妹の恵子。
黒岩の先輩である城西署記者クラブの昼行燈“バクさん”と、その配下の新米記者九条。
そして黒岩と互いに惹かれあっていく影のある女、直子。
九条演ずる神田正輝、その棒読みっぷりが逆に若さと純真さを強調してる気がするが、勢い余って事態を悪化させがちな役回りである。
篠ヒロ子演ずる直子、黒岩は「札幌の運動具屋」と称して、裏社会の情報を知る彼女に接近していくのだが――彼女はいつ「黒岩の正体を知っている」事を明らかにするのだろうか?
とりあえず、一気に1巻の第3話まで見たのだが、あまりに重厚すぎて身体が持たない。
事件が解決しても誰一人幸せにはならないし、おまけに1話で完結しても、全編貫く暴力団壊滅作戦とその陰で苦悩する黒岩と直子、二人を取り巻く人々ひとりひとりの抱える問題も何一つ解決されないあたりがなんとも……。
黒光りするコルト・ダイヤモンドバックの銃口、その黒い闇は、ストーリーの行く末を暗示するかのようだ――なんてな。
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