MGC S&Wハイウェイパトロールマン.41マグナム

「マカロニ刑事さんヨォ! もォ弾ぁ無ぇだろぉ!?
 こっちは二人で、弾はいくらでもあるぜ!」

はい、
現在の「コンバットマガジン」で、私が唯一毎月楽しみにしている連載が、コミネ氏の「MGストーリー」である。

ハイパト.41にまつわるエピソードは、私がMGCやマルシンのM586/686を愛銃としていた時期のように、ものすごーく共感がもてる。
というか、以前にも書いたかも知れないが、コミネ氏とその仲間「3K-SWAT」共著の「モデルガン大百科」なかりせば、私はGunの道に足を踏み入れることはおそらく、なかった。
すくなくともそれなりに深くのめりこむことは。

モデルガンに本格的に手を出そうとした頃、エアガンにおされモデルガンは冬の時代。
MGCはM59を生産中止にし、M31は事実上バーチ・デラックスのみに(カタログではファンシー・スペシャルもあったが)。
ハイパトは……シューターワン対応の“ヘビーマグナム”、つまり.44マグナムシリンダー仕様が一応カタログに載っていた。とはいえ、現物を見た覚えは無い。

しかし、カタログの写真で、そのずんぐりしたルックスはなかなか惹かれるものがあった(それ以前にコミックボンボンの「モデルガン研究」の記事で名前だけ知っていたが、当時はPPCカスタムだと思っていた)。
そしてKBS京都で再放送された「太陽にほえろ!」。
マカロニ編半ば以降、七曲署のデカたちが使うハイパトは、日本のモデルガン界の歴史的モデルという位置付けもあり、ずっと憧れのモデルガンだった。

MGCハイパトが
・実銃のM28ハイウェイパトロールマンは.357マグナムである。
・M28には6インチと4インチしかない。
・3.5インチバレル、しかもフレーム上面にチェッカーが刻まれているのは、廉価版のM28に対する高級機であるM27の特徴である。

というのは、さんざあちこちで語られている通りだが。

私の所有するのは、十年以上前に大阪のショットショー・ジャパン(確か98年〜99年頃か)のフリマコーナーで、クロスドロウのゴム引き皮製ホルスター(コミネ氏の話にも出てきたタイプか)といっしょに入手したのだ。
カートは5発だけついていた。キャップ火薬の撃ちガラがハマったままでワンピース物だった。

トリガーガード前には、シリンダーストップのスクリューがある。ダミーだが。

価格は確か5千円以下で、だったと思う。
木製グリップがついてきたが出来はお世辞にも……である。

ピンクのアクリルがフロントサイトにインサートされている。
このあたりのセンスは、多分80年代半ばのモディファイではないかな? 
キャップ火薬使ってるって時点で、それなりの時期まで以前のオーナーは遊んでいた、ということになるが……「太陽にほえろ!」のM59ドックスペシャルの影響か?

決してコンディションのよくない固体だが、あえてキズ処理もクリーニングもせずにおいている。
なんだか、その過去まで消してしまいそうで。

その当時のリアル感というか、それを愛銃として、ヒーローとして駆け回っていた当時のオーナー。
いいな、と思える。

多分それは、「頭文字D」読んで、過去の主力機であったハチロクに過剰な夢を抱いてしまう(FR軽量コンパクトスポーツとしての実力にケチつける気はないが、かといってアコガレだけで維持し操れる機体ではもはやないでしょ?)のと似ているのかもしれない。

さて、
コミネ氏が、確かにオバカであったと思える高校時代から、その数年後にどうして本を出すまでに至ったか、という変遷。
すっごく気になるナ!(そっちかよ)