S80の影の薄さ?

……いやほんと、シリーズ80って殆ど無かったように思うのよ。

MGCのGM6とLSコッキングのキット以外だと、あとはイマイ(後にアオシマ)の2/3サイズのストライカー式か……ヨネザワのガスブローバックはどうだったろうか? マルゼンのガスガン(88年頃に出てたのよ)はS70、コクサイのガスガンは確かM1911A1とS70のセミカスタムだった。あとWA固定スライド(シーキャンプDA)のナショナルマッチもS70。

もうちょっと後になると、ガスブローバックでマルシン(カート式)とタナカ(割り箸マガジン)が登場したが、マルシンはS70でタナカはM1911A1と……確か戦前型ナショナルマッチもあった気がするな?
(マルシンのモナカは確かM1911A1だったな)
そしてMGC末期にGM5系フルサイズ.45カートで。当時の……GMいくつだ? コルト・コンバットエリート(当然S80)が。更に94年頃か、WAのマグナでやっとノーマルのS80が出た、と記憶している。
(スモールカートのGM5マキシコンポはS70刻印)


ということは、だ。
第一線で(そこそこの)高額・普及機として“張れる”機種、その中でS80だったのは、GM6とマグナ初期くらいか?
あ、安価普及機としては、マルイのセンチメーターマスターも、か。

……しかし、なんでここまでS70ばっかりだったんだろう? 
「S80はのっぺら&あっさりであまりカッコよくない」とか、
「S70の刻印って綺麗だよな」とかがあったんだろうか?

勿論、
「手本にしたノーマルの1911がGM5だった」
「先発メーカーはS70で出してる、だからウチも」
とかいう可能性も捨てがたい、というかホントにそんな理由なんじゃないか、と思える。
(センチメーターマスターは、そもそもコルト製S80やSFA製ベースのカスタムだからなぁ、それをなぞれば当然そうなる)

あと、MGCが刻印換えでGM5のS80化をしなかった理由としては、ちょうど時期的にモデルガン人気の下降があった、というだけでなく、
「後発のSIG・P220でAFPBを再現していた」
「同時期、GM5はWAコマンダーを皮切りにサイド発火→センター発火に切り替わっていった」
「さすがにGM5にAFPBを組むだけの余力は当時なく、それ無しでS80にしてもみんな納得しない」
「うかつにS80を出してしまうと、S70刻印のホーグNMやピン・ガンが古臭く見えてしまう、しかしてS80ベースのカスタムの情報が入ってこなかった/入っても、それを作る余裕は無かった」
てなところではないかと。

さて、
マルシンがS70を作るのは、純粋にバリエーションを増やしたい、という部分も大きかろうが、往年のカート式ガスブローバックの刻印が使える、とかいう理由かも知れないな、と思う。(金型に入ってるのか? あれは)
あと、エランあたりの高級機種を補完する普及機として名乗りを上げる、というなら――。
同じS70でも、そういう意味でエランの補完をするのは無理があります。頼むから金型大幅改修してでもSW1911を作ってください。