中古のクルマに手をかけたってしょうがない――さんざんいわれた。しかし、新車で買ったとしても、足回りをはじめとしてモディファイは必須になるのだ。アルファは自分好みのクルマだから、よりいっそう自分好みに仕上げるために。
ツルシのまま乗るなんてもったいない!
大体、買えるお手ごろ価格まで落ちてれば、足回りを中心としてそれなりにヘタってるに違いないのだ。“初期化”の一環として必須だろう? アルファはただ「走ればいい」という、単なる移動手段ではない。愛情を注ぐ対象なのだ。
で、何を選ぶか、なのだが――まず現行の159、ブレラ&スパイダー、ミトはまだまだ中古でも厳しい――消去法でいくと、まず「ママはトラブル標準装備!」のしのめ車・147はアウトだ。私の求めるのは3ドアの3ペダルMTだが、全体の比率でいうなら5ドアの2.0TS・セレスピードが多かろう。あまりタマ数が多いとは思えないし、出来れば次はセダンかクーペがいい。
GTV/スパイダー(916系)は大好きだが、ティーポ2/3プロジェクトのシャーシという事は設計が実質155/145と同世代・同系列って事だ。MTしか設定が無いのはとてもポイント高いのだが。
という事は、いい加減中古価格もだいぶ下がってきたアレしかない。
アルファ156だ。
まず、3.2V6のGTAはさすがに無理だし、なるべくなら右ハンがいい、となると2.5V6の6MTか2.0TS/JTSの5MTか、ということになる。
“フェラーリいらず”とも言われるというアルファ旧世代V6。キラリ輝くエキマニはカッコいいし、なんたって6速MTだ。問題はフロントヘビー傾向と自動車税。
対する直列4気筒のツインスパーク/JTS。鼻先の軽さならこちらだろうし、145でツインスパークのフィーリンクに慣れた身としては離れがたい……とは思うのだが、今となっては5速というのが残念だ。
それはともかく、まずはタイミングベルト含むベルト類とそのテンショナー、プーリー、ウォーターポンプを交換するのは必須!
……あと、V6なら油圧タペット24個、ツインスパーク/JTSなら油圧タペット16個と吸気側カムシャフトのタイミングバリエーターも換えてしまいたいところだ。←高速側固定というテもあるようだが。
オルタネーターとエアコンのコンプレッサーは、まあ状態次第(極論を言えば、エアコンはツブしても構わないんだが)として、クラッチはなるべく換えたい。クラッチの消耗具合はもちろんだが、ミッションを降ろす事でエンジン側、クランクシャフト等のオイルシールをチェックしたいのだ。
(続く)
