ハドソン トカレフTT1933

撃ち返せ役人! 撃ち返せ!

トゥールスキー・トカレバ1933――日本でも嫌に有名なこの銃は、かつてのソビエト連邦はツーラ(トゥーラ)造兵廠において、トカレフ技師が1930年に開発した軍用拳銃だ。
1933年に小改良が加えられ、第二次大戦後は中国・北朝鮮・エジプトやユーゴスラビア等でも生産された。

このモデルガンがリリースされたのは確か1992年から93年にかけてだったと思う。
ちょうど世間では、中国製ライセンス生産版の五四式を――軍の放出品をキズ隠しとも錆対策とも言うが――クローム(ニッケルか?)メッキしたものが密輸され、みんなコルトもワルサーもグロックも知らなくてもトカレフは知っている、というアレな時代があったのだ。
最初はABS地肌、続いてABSシルバー(!)、HW、最終的に発火性能を改善すべく、HWでストレートブローバックにアレンジしたモデルが出たと記憶している。

これは、確か98年か99年頃にショットショー・ジャパンで購入した初期のABSモデルで、結構表面にはヒケも目立つ。
確か定価12.800円のところ半額になっていたのを、6.000円きっかりに値切ろうとして失敗したのだ。
ショットショーに行く時の私のモットーは
「暴利をむさぼる」Byジェイムズ君
だったんだよなぁ。
つーか売ってこその台詞なわけだが、買うばっかだから別に私は暴利むさぼってないよなぁ。
ガバにくらべてかなり細身で薄い。つるぺたロシア娘だ。作動に関しては……スライド引いたときの感触は、妙にリコイルスプリングがギシギシする感じで心地よろしくない。ショートリコイルの動きもちと渋い。発火どころかカートを装填した記憶もないが……。
つーか、スライドストップ軸を固定してるクリップ部分が妙に硬くて、通常分解すらした覚えがない。
ハドソンが消えた現在となっては、発火させる事はないだろう。願わくば、デザートイーグルやステン、AK47等と共に是非とも復活してほしいものだが……。

ちょっとMGCの.32オートとの対比も加えてみた。昔はアームズ誌のトチノ氏が、.32オートをベースにトカレフ作ってたんだよなぁ……。ああいう“三枚おろし”的カスタムまたやってほしいなぁ。