「番号なんかで呼ぶな! 私は自由な人間だ!」

どうしてこうなった、という事は人生において、多々ある。


私は今でこそアルフィスタの端くれとして159に乗っているが――あ、何ですか、ノルド系乗った事も無いのにアルフィスタ自称すんなって? ほっといてくれ。

ともかくも、だ、私は元々素直に「日本車最高」とか言ってたのが、ある日「いつかはこれに乗りたい」と願うようになった英国車が現れた。


下地としては古くからあった。80年代半ば頃か。

カタログの中で異彩を放っていたタミヤ1/24と、
何故か母の勤務先に貼られていた藁科自動車(ワラシナ・カーズ)のポスターは印象深かった。

更に同時期、バンダイの「模型情報」で紹介されていた、英国ITC作品――当時エモーション・レーベルで次々とビデオがリリースされていた――あるドラマ。

とにかくカルト人気を誇り、今でいうオタ趣味の共通言語的な存在であったそのドラマを初めて見たのは、確か1996年の秋だった。

プリズナーNo.6である。

雷鳴轟く地平線の彼方から、ロンドン市外へ向けて疾走するロータス・スーパーセヴン。
憤怒に燃える男は、諜報部の上司に辞表をたたきつけ、自宅へ戻ると旅支度をはじめる。
だが、彼が目覚めた時、そこは地図に無い"村"だった――。

美しい風景の広がる、謎の管理社会。"No.6"と呼ばれることとなった主人公は、この"村"から、自由を求め脱出を図る……。

あのオープニングから、魅せられた――オリジナルのロータスは既に生産中止となっていたが、ケータハム(と、南アフリカバーキン)が製造権を取得し、現在でも販売が続いているという事も知っていた。

いつかは自分も、セヴンに乗るのだ!


……と思っていたのだが、中古のホンダ・シビック(グランドの3ドア)からスタートし、続いて何故かBMW・E36系318i(無論中古だ)に乗り換える事となり、そこからアルファに転んで現在に至る。
どうしてこうなった。


……ともかくも、セヴンは永遠の憧れであることに変わりはない。

このタミヤ製1/12は私の製作ではない。十年ほど前だったと思うが、四国自動車博物館のイベントにおいて、フリマコーナーで買ったのだ。

各画像はちょっと見にくいので、クリックしてオリジナルサイズで確認してほしい。

相変わらずマイケル・ジャクソンはいい仕事をしている。

まあ、シートにフィットしてるとは言い難いんだけど。

figma マイケル・ジャクソン スリラーver.

figma マイケル・ジャクソン スリラーver.



宮藤深衣奈とトリエラ。スケールからすると一致しないとは思うが、違和感はない、かな。
現実にはアルミのエンジンフード上に寝そべるのは無理だと思うけどね。

「オイオイたのむよ いくらキミがスレンダーでも ボディのそこんトコはアルミなんだから」(お約束)

キャンギャル風にして実はビキニアーマー
綾小路麗夢も長いなあ……というか思い出したころに新作が出るってのも。

フィギュアとの組み合わせ、雰囲気は悪くない、と思う。

実車は屋根のあるとこでないと厳しいし、昔ロータスエリーゼエキシージに試乗した感じから言うと、確かに楽しいんだけど、私にはスパルタンと言うか真面目すぎてキツイのではないかという気がする。


でも憧れてやまないのである。


――ところで、最近はタミヤ1/24ロータス・スーパーセヴンを見かけない気がする。カタログ落ちしてるわけではなさそうだけど。
アスカモデルやエブロと組んでリニューアルというのも面白いと思うんだけどなあ。プリズナー"KAR120C"仕様とか。

Lotus Seven―スポーツカーの原点

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