あやつ……どうやって帰るつもりなのだ?

まず最初に言っとこう。

エンドロールで、
リーゼントで泳ぐだけで強烈なインパクトを与える
竹内力がヒドイ(笑)。


で、見てきたわけだ。
テルマエ・ロマエ


原作はもちろん大好きだが、どういうまとめ方になるのかナ? と思えば――。
ちゃんと原作のテイストを昇華してるわ。

ルシウスを演じる阿部寛
正直言って「凶銃ルガーP08」の土井やった人
というイメージしかなかったんだが(もう二十年近く前になるのか……)。
あの顔でカルチャーギャップをバシバシと受けるわ、しかもパクリだと自覚して苦悩するあたりが秀逸。そして「ローマはすべての道に通ずる」のくだり、ただのギャップ萌えに終わらないのがいい。

ヒロインの真実のキャラが、ルシウスに負けず劣らず濃すぎるんだが……何気にあの本棚ステキだぜ。
というか、ホントに実写版「北斗の拳」を阿部寛主演で見てみたいぞ。

個人的に地味にツボに入ったのが、真実がタイムスリップした直後に画面の隅に“Bilingual”表示が出たあたり。あれのおかげで、多国籍キャラものにありがちな「今は何語なのよ」がなし崩しにならずに済んだ気がする。

ちょっと残念なのが、ケイオニウスがまるで間桐慎二みたいなやな奴で終わってるあたりか……。原作の簡易風呂のエピソードも消えてるわけだが、当然ルシウスの“知るかボケ”もなくなってしまった。
もう一回見に行く余裕があるかどうかは、だけど、見逃している部分がありそうなのでやっぱりまた見たいなあ。