今週のお題「人に薦めたい映画」ただし判る人だけに。

私が十代から二十代にかけて、映画を見る基準にしてたのは、
ガンアクションかどうか、だった。
まあ、それに限らずではあったけど、重要なウェイトだったね。

で、今は亡き明日蘭――“イラコバ”小林弘隆氏のイラストはいい手引きだった。

世界映画・拳銃大図鑑―小林弘隆ベストワーク集

世界映画・拳銃大図鑑―小林弘隆ベストワーク集

イラコバワークス 小林弘隆画集

イラコバワークス 小林弘隆画集

で、そんな氏のイラストもあって、気になっていて――中古ビデオで手に入れた(知人に貸したまま返ってこなくなった、ちっ)、
「女王陛下のトップガン
という映画がある。

リンゼイ・ションテフ監督が、自身の「殺しの免許証(ライセンス)」をセルフパロディしたという本作品は――。
英国情報部の“No1”ことチャールズ・バインド(ニッキー・ヘンソン)が、大富豪の雇ったテロリスト集団“クラッシュ”(k.r,a,s,h,)の放つ刺客をひたすら撃退するだけの、起伏もへったくれもないストーリーである。

殺しのライセンスを持つバインド、ショルダーホルスターを両脇に吊ってS&W・M19コンバットマグナム6inの二丁拳銃。
「.357コンバットマグナムは100ヤードの距離でゾウも倒せる」(←無理)
とか言いつつ、新任の美人(?)アシスタントの前でガンスピン。
しまいに足元に落とす。

見どころは、やはり敵がトラックに乗って押し寄せるシーンだろう。
二丁のコンバットマグナムをガンスピンさせながらクルクルズドンと敵を倒していく、しまいに愛車の下からブラウニングM2重機をせり出させてドドドド。
……作り物感バリバリの手足がゴロゴロ転がる、あんな悪趣味な銃撃戦は見たことない。

ぶっちゃけ駄作には違いないんだけど、その馬鹿さ加減で私の記憶には永遠に残るだろうな!