今週のお題「オススメのマンガ」そにょいち

長いことマンガ読みしてると、色々とマイフェイバリットというのは湧いてくるもので――とりあえず、週刊少年誌であるジャンプ・サンデー・マガジン以外でな!

まず……、
意外や意外、なところでいこうか!

犬木栄治「秘密警察ホームズ」

秘密警察ホームズ 第1巻 (てんとう虫コミックス)

秘密警察ホームズ 第1巻 (てんとう虫コミックス)

推理好きな三人の小学生たち、
“ホームズ”こと西鍵健一、その同級生の“マープル”こと北原真古、そして弟分的な“コゴロー”こと明石小五郎。彼らこそ、公安委員会に任命された警視庁秘密捜査課の警視・警部・警部補だった!
捜査一課のゴリラみたいな若手、原田警部と共に、数々の難事件に立ち向かっていく!

……という設定のマンガで、掲載誌はコロコロコミック
本来、ストライクゾーンの世代ではない……なかったのだが、ふと京都駅構内の書店でタイトルにくすぐられ“旅のお供に”と2巻を手にした。
結果、そのキャラクターのよさ、そしてマンガとしての素直な面白さに惹かれ、静岡について早々に1巻を買いに行き……結局、連載を追うことこそなかったが、最終9巻まで揃えることになった。そして今も所有している。

デキのいい子供向けマンガは、大人が読んでも楽しめる――そういうものだ。

あと、ヒロインたるマープルが実にいい娘なのである。
一番のお姉さん(ホームズと同級の6年生だが先に生まれた)であるマープル。料理は得意だし、ゲーム大好き勉強嫌いなホームズとコゴローをしっかり諌めようとしてくれる。
おまけに、ほのかに漂うラブコメの香り。
 
連載終了からすでに十数年が経過し、最終回で見せてくれた「その後」の更に後になってしまった。
もはや、どれだけの人が覚えているだろうか――と淋しくもなるのだが、もっと振り返って読まれてもいい作品だと、私は思う。