今週のお題は見てのお帰り(違)「そのとき秋を感じた」

夏を感じるときがあるなら、秋を感じるときもある。
 
7月中旬の静岡行きで、ANAの機内から見た空。その積乱雲の大きさに真夏を感じた。
そして8月上旬、機内から見えたのは――積乱雲の更に上を覆う鰯雲

既に空は秋へ移っていた。
 

夜明けは確かに早い、しかし日没もあきらかに早くなっている。
まだ日中の蒸しさは続いている。しかし、やっと朝夕の風が、はっきりと涼しさをのせて飛んでくる。時として冷房が過剰だと思えるくらいに。
蝉は飛び交う軌跡も力強さを失い、その骸を夕暮れのアスファルトにさらす。
日中、子供達は姿を消し、中高生は制服を身に纏う。
 
 
夏は終わった。夏の名残が消えるのも遠くは無い。