今週のお題「梅雨」のレイン・ダンシング

午前中、アルファ159を洗ってワックスをかけてやる。
とりあえずピカピカだ。

西風の漫画、確か「クロスロード」か「デッドエンド・ストリート」だったと思うが――若手社員が休日の土曜(なのに!)、課長の自宅まで書類を届けに行く。
と、課長はメルセデスのセダン(当時はディーゼルのも日本導入されてたのだな……勿論現在のクリーンディーゼルが誕生するはるか以前だ)にワックスをかけていた。
「なんだ、キミ駅から歩いてきたのか、車はどうした?」

課長にコキ使われてるおかげでメンテする暇もないのだ、とはさすがに言えない若手君。

「書類は玄関に置いて、ワックスがけを手伝ってくれ」「ハイ」
とりあえず上着を脱いでボンネットに乗せる若手社員だが、ワックスをかけた直後なので、気持ちいいくらい滑る。

雨が降る前に終わらせよう、と課長。若手君も天気予報を思い出すが
「雨が降るのに、ワックスを?」
「雨をはじいて走る、なかなか気持ちいいぞ――!
 雨粒がはじけとぶ姿がなんともいえんね、レイン・ダンシングとでも、言おうか――」
雨の中、課長の運転で駅まで送ってもらった若手君、レイン・ダンシングの風景を眺めてうっとり。

なんて事を思い出したわけだが――雨、降らないね。