ゆるりだらだら

昼過ぎに、静清バイパスを上って由比あたりまでするりするりとクルーズ。
周囲のクルマの流れに合わせて――

“犯罪者でないふうをよそおうんや”
“わかった”

上り車線を走っててすれ違った、下り車線を飛ぶピンク色の弾丸――
「あれ? ミクチーノ?」
初音ミク仕様ピンク・カプチーノ、ほんとにそうであったか自信が無いが、あのコンパクトさを考えるとそんな気がしてくる。

もしかしたら、日本平へ行ってるかも。

アルファ159の“重厚なのに軽やか”なムードを堪能し、帰途、12345キロに達した。その流れで日本平へ。


日本平パークウェイ、上りは後続車もなくマイペースで行け――あ、ヴィッツと、その前のハイエースか何か? ベージュメタリックのワンボックス。
ずるずるだらだら前方をふさがれているうちに、後方から黒い2輪。

ものすごくじれったそう――というか対向車も来るので白線区間で追い越しかける事も出来ない。
……気持ちはよく判るので、幽霊歩道橋を超えたあたりでちょっとしたエスケープゾーンがあるので、私は159を路肩に寄せてパスさせる。

昨年の春先だな。


コペン当時の画像ですまん。エスケープゾーンというかバス停だな。


(日本平では時々見かけるのだけど、追い越して行ったライダー氏は左手をだらっと一瞬下げる。あれはそういうサインなんだろうか?)

ちょっと間をあけて再加速。しばらく行ったところでライダー氏はヴィッツをパスし――ハイエースが文字通り障壁というか移動式バリケード状態。

2輪はある程度スピードのってないとバランスを保ちにくい、というか、あんなノロノロの後ろでは……フラフラと蛇行して煽ってるんじゃなくて、あれはどうにかしてバランスとってるんだな、多分。
後方から見てても、あのハイエースのダラダラ加減にうんざりする。

結局、山頂までこのダンゴ状態は続いた。
ハイエースと私はそのまま駐車スペース――すでに16時回ってたので、中央のスペースは封鎖されて外周部分だけ(行ったことのない人、説明が判りづらくてスマン。

こういうとこな。

……中途半端にスペースが埋まってた、というのもあろうが、奥まった部分まで行って
「通り抜けて 出 ら れ な い」
事に気が付いたのか、取り回しにくいスペースで何とかハイエースを押し込めようとしていた。
私がトイレに行って、更に缶コーヒー飲んで戻った時、まだ彼は悪戦苦闘していた。……ああ、あれじゃスライドドア開けても出られないぞー。

ハイエースの彼にも色々理由はあろうが――私としては、むしろライダー氏に同情を禁じ得ない。
きっと、平日仕事を頑張って、たまの休日に好きなバイクに乗りたくて、日本平まで来た――のに、あれじゃあなあ。