その物語、現代ならば……。

久しぶりに「iCarly」を見たら

カーリーの胸が育っていた。あとフレディの声が変わっていた。魔理沙サムの胸は……うーん?(やめれ)

NHK海外ドラマって、「フルハウス」とか「ボーイ・ミーツ・ワールド」とか、あちらのシーズンごとの間隔があくので、一週あけたらいきなり成長してる、ってのがよくあるんだよなあ。

さて、
今日のお題は「ジャパッシュ」である。

望月三起也週刊少年ジャンプ(!)に連載していた作品だが……時期的には「ワイルド7」の初期とほぼ一致。(少なくとも「地獄の神話」以前、「爆破105」あたりか?)
美貌の裏に冷酷な計算と大胆な野心をひそめ、日本を、そして世界を手中におさめんとする少年、生まれながらの悪。
彼の名は日向光!

……一気に読み終えてしまった。

キャラクターの造型としては、大藪春彦描くところの伊達邦彦や北野晶夫に近い。あるいは権力を握る、という点では「銀英伝」のラインハルトもそうだろう。
しかし彼らと日向が決定的に異なるのは――彼らはその少年期の体験が野獣として、汚れた英雄として、皇帝としての座に向かわせたのに対し、彼は征服者となるべくして生まれた、という点だ!

その自覚がいつ芽生えたのか? 少なくとも中学の時点で、既に二人を殺し、そして女生徒をパトロンとして集めだしていた。
彼ははっきりと将来を見据えていた。手足となって働き、そして生命を投げ出す奴隷を着々とそろえ、三年後、五年後……。

恐るべき野望。それは現在のラノベであれば単なる中二病患者のたわごとでしかないだろう。現実であればなおさらだ。
しかし、それを日向はやってのけた。

駄菓子屋の店先で、アイスクリームをなめながら……。

復讐者・石狩の存在はあまりに小さくなっていった。
そして復讐劇は、あっけなく終結する。日向自身の策謀の果てに。
ホールドオープンしたワルサーP38が、少女の手からすべりおちる。彼女の心の瞳は、ただ真実を見ていた。
そして残酷な事実を。

もし、この物語が現代に蘇ったならば?