エイプリルフール、か。

思い出すのは、「ウソ800(エイトオーオー)」だ。

ドラえもん」で、ドラえもんが未来に帰ってしまった後、のび太に「ドラえもんが帰ってきた」と大嘘付くジャイアンたち。
四月バカ!?」
激怒するのび太は、ドラえもんの残していったウソ800でジャイアンたちをこらしめ……そして!

まあ、そんな四月バカの日であるが、ちょいとパッド長昨夜の体験談をしよう。

三月も終わりだというのに冷え冷えする夜だった。
例によって夜のウォーキングで、戸田書店で「半島有事」4巻を買ってから、駿府公園方面に歩いていたときだ。歩道にへたり込む男性と、それを介抱しているらしい女性。
なんかヤバイ状況かしらん? と思いつつ声をかけた。女性いわく「通りがかったら、この方が転んでいた」
確かに立ち上がった男性――60代かそれ以上か? フラフラだし、発語は不明瞭だ。救急車を呼ぶレベルではないにせよ、ほっとくことも出来ない。歩く姿を見る限り、単に酒を飲んでいるだけでなく、どうも右半身に麻痺がある様子だ。という事は言語障害もある、か(後で本人がボソボソ語ることには、やはり脳の血管に既往があったらしい、んー)。
かくて駿府公園を通り、東草深町を抜け、彼の言う家の方角まで
まったく見ず知らずの三人が歩いていった。

結局、彼の馴染みだという定食屋さんに送り届け、そこのご主人に任せてきた。

無事任務完遂し、ほっとした女性と私は、挨拶を交わして別々の方向へ去っていった。

そんな夜。