アルファ145を降りたなら

静岡に帰ったときの事だ。
 
将来的なことを考えるなら、今のアルファは車検切れたら廃車にして、次のクルマを買うまで母さんのコペンを使ったらどうか――という話が具体性を帯びてきた。
 
ダイハツコペン確かにいいクルマだ。軽自動車としては破格に作りこまれた、上質感アリアリのコンパクト・スポーツ。
知人もプジョー206を降りた後、後継に選んだのがコペンだった(意外といえば意外だったが)。
母のは最初のアルティメット・エディションで、レカロのシートにビルシュタインのショック、MOMOのステアリングを装備した贅沢なやつだ。

だがしかし、問題がいくつかある。
ひとつは――あくまで自分のクルマではない、というのは勿論だが、
MTモード付とはいえ4速AT
というのは、どうか?
 
自分が借りて運転する時、基本的にMTモードでしか運転しない。
というより完全にAT任せでは運転できない。加減速のタイミングとフィールは、MTのそれに慣れると違和感が酷すぎるのだ。
MTモードにしても、トルクコンバーター故の“ネットリ”感があって完全には解消されないし、セレクターを前後に動かしてのクリック感が弱く“シフト操作する”という実感に乏しいのも難だ。
 
正直なところ、車検費用を考えると次のアルファに投資すべきなのだろうが。
 
そう、
あの“人食い竜”に魅入られてしまった以上、
次のクルマはやはり、国産ではなくアルファロメオ以外にありえないのだ。
(大穴でフィアットプジョーな!)