西城秀樹のおかげです

超ドSフェスタしずおか
http://festa.at-s.com/
フィナーレから一晩たっても、まだ興奮冷めやらぬ。

実のところ、かつてのフェスタしずおかは、一度も行った記憶が無い。
子供の頃は関心が無かったかあるいは、母も祖父母も行きたがらなかったか。多分その両方。
静岡を離れて以降は、開催時期に静岡へ帰れるはずもなく――「ちびまる子ちゃん」で、西城秀樹が連続10回も来てくれたとか、城みちるの事は日記に一言も書かれなかったとか、そういうネタにされてたとか、そんな感じだった。

とはいえ、こうして自分は静岡にいて、そして土日は休みなのであった。
行かねばなるまい。


実際、去年の「超ドS宣言」以来、西城秀樹が来ないかなあ……来たらいいけど、来るわけないかハハハハ、というところだったが、

本当に来たよ!


病気の事もあり、氏の参加にネガな意見もあった様子なれど――そういう手合いは、来てくれるのが何よりなのだというのが判ってない。
伝説のイベントが復活し、そしてそのカオである"ミスター・フェスタ"が来てくれるのだぞ。
……いやもちろん、実際ステージに耐えられるのか不安はあったわけだけど。

http://festa.at-s.com/priority_post/368/
まあ、自分がライブ会場内に入れるかどうかは、さぞや大勢の観客が来るだろうし微妙だよな、と思ってたが、後方のフリーエリアに何とか潜り込めた。
夕方に一雨来て、日は陰っている。灼熱地獄ではなくなったが湿度は高い、
ヒデキの体調は大丈夫であろうか……。

ステージの調整済んで、1745時を回った頃か。ついに西城秀樹が登場した。
「イェイ!」 

「激しい恋」、椅子に座って(というかスツールに寄りかかって? か)の歌唱で、ちょっとホッとした。

歌声を聴いてると、確かに呂律が回らない部分はあった、ように、思う。
しかしどんどんとライブ会場のテンションは上がってくる。

続いて「フェスタで歌ったことのない――」なんだなんだ、「ターンAターン」か?

と思ったが、SBS(TBS系)のイベントでフジ系の曲はない、な。……いやそういう問題でなく、
「蜃気楼」

観客の頭上に翻る団扇の数々! 来るよ来るよ、次に来るのは当然ながら
ヤングマン

遥か向こうのステージ上で、すっくと立ったヒデキ!

" す ば ら し い "
 " Y M C A "
ヒデキの両腕が、はっきりと頭上に形づくるサイン。
観客も諸手を挙げて"わ〜いえむしぃえっ"。
憂鬱は吹き飛んだっ、きっと会場外のエリアでも、みんな
"Y!" "M!" "C!" "A!"
してるはずだ。


確かに病気の後遺症故に、往年のダイナミックさは無いのかもしれない、が、だとしてもここに彼が来た、それは心震わせる出来事だった。
――間違いなく伝説となるであろうその場所、その時間にいた、という満足は、確かに得られた。


この先、次のフェスタがあるかどうかは判らない。そして西城秀樹が再び参加してくれるかも判らない。
でも今は、「次」を期待して待ちたい。次の伝説を心に刻むために。