生身の右手

えー、「ロボコップ」について思ったことをつらつらと。


アレックス・マーフィー刑事、旧作では制服巡査(というか私服刑事なんて出てこなかった気がするな)だったが、今回は私服刑事として登場。

そして爆発で身体の大半を失い、頭と肺と心臓、そして右の手首だけ生体部分を残し、機械化された。

旧作だと確か、右腕を吹っ飛ばされ、なおも銃弾を撃ち込まれた挙句にオムニ社のラボで、

「(生身の)左腕は使えます」
「切断して機械化しろ、こいつはもっとタフな外見にしなくちゃならん」

という具合に大改造されたわけだが、消化器官の一部は残されていた。そのおかげでベビーフードのくだりが発生するわけだが。

今回は警察本部内のラボで一種の透析というか、血液浄化と投薬・栄養補給を行っているようで飲食するシーンがない。もし続編が描かれるなら、妻・クララの手料理が食べられない、とかいうシーンが出てくるのではないだろうか?

中国のラボでテストするあたりも、「時代は変わったなー」と思わざるを得ない。
これが二十年前なら、「日本製のパーツ使ってるから信頼性バッチリだぜ」とか、あるいは「メイド・イン・ジャパンに勝つ日が来たぜ!」みたいなシーンがあったろう。
ところがどうだ、軍事利用できるシステムを中国でテストしている。どれだけ中国と友好的に――いや、中国を重要視しているというのか、もう日本は蚊帳の外かよ!


街中を専用バイクですっ飛んで行くシーン、よく見ると黒いフィアット500を二度も追い抜いてく(まさか「ブリット」のビートルへのオマージュではあるまい)シーンがあったりするけど、特に未来車とかは出てこないんだよな。