今週のお題特別編「素敵な絵本」

幼稚園の頃、ハードカバー(というんだろうか)でない、ちょっと薄いかんじの絵本をたくさんもっていた。

幼稚園を通じて配本・購読という方式だった気がするのだが――本棚を探ったら、1冊だけそのシリーズの本が出てきた。
福音館書店の月刊予約絵本「普及版こどものとも」――購読ご希望の方は幼稚園・保育園へご相談ください、か、なるほど。
出てきたのは安野光雅さく/え「さかさま」。初版が1969年で普及版が1980年発行。
内容は――端的に言えば「だまし絵」の本というか、トランプの国ではすべてがさかさま。トランプの兵隊は「だんへ だんへ」「きみたちは さかさまだ」と、どっちが上だか下だかわからない世界でけんかをしている。
子供心にも不思議な、巧妙なだまし絵の世界。改めて読むと――だんへ だんへ。

このシリーズ、間違いなく私の人格形成に大きな影響を与えているのだけど……「スーホの白い馬」は小学校の教科書でだったか?
「だるまちゃんとかみなりちゃん」とか大好きだった記憶があるんだが――印象深い一冊としては「プンク マインチャ」というのがあった。動物の骨が絡む話として「スーホ」とごっちゃになってたが、気になって検索するとネパール民話らしい。けしずみが勝手に返事してくれるあたりはなんとなく覚えていたが。