人生の見通しとかの話はさておき。
えー、いわゆる甘味系とかでなく、甘いワインの話をしよう。
元々「エロイカより愛をこめて」の影響でワインを飲むようになったので、当初はドイツワインが好きだった。今でも好きには違いないけど――。
まあ、渋めのとか辛口は当時苦手だった。
モーゼル産のヴェルナー・ゾンネンウールとか、ラインガウはエーベルバッハ醸造所の“シュタインベルガー”とかが好きだったが、まあ大抵はもっとお手頃なシュヴァルツ・カッツとかをよく飲んだ。
今となっては当時駄目だった赤ワインも好んで飲むようになったけど。
昨年秋、ヴィノスやまざきの「蔵の祭典」の直後、新静岡セノバ店で開かれた試飲会で、カリフォルニアはレンウッド・ワイナリーのデザートワインを飲んだ。
これと合わせるのはブルーチーズ、フルムダンベールだったか?
甘いワインに甘いつまみの組み合わせではなく、辛くて味の濃いブルーチーズとの組み合わせが、互いをよく引き立てあうというのだ。
……なんかこう、焼き立てパンをほおばるような濃厚な風味が口の中に出現した。
今までにもデザートワインとか貴腐ワインを飲んだことはあったし、ポートワイン(赤玉でなくてね)も好きだ、しかしこの飲み方は――新境地だ。
とはいえデザートワインは基本的に割高なので飲み時が難しい……次のチャンスはさて、いつかな。