今週のお題「夏に読みたい1冊」

積ん読状態の本が多くてなあ……。
トーマス・M・ディッシュの「プリズナー」とか、ジョゼ・ジョヴァンニの「ル・ジタン」とか。

読み返したい本、としては、夏にちなんだ、というか――あれだ。

ロバート・A・ハインライン夏への扉

夏への扉 (ハヤカワ文庫SF)

夏への扉 (ハヤカワ文庫SF)

夏への扉

夏への扉

ええ、安直ですね。

確か十数年前に読んだのだけど、転居時に処分したのか見つからない……。

ストーリーは確か――
“メイドロボ(違)を開発した設計技師が、親友と婚約者に裏切られてコールドスリープで数十年後の未来世界へ送り込まれる。

財産も仕事も、飼い猫ピートも失った主人公は、何とかして自動車の解体工場で働くことになったが、
「おい、このクルマにはエンジンが無いぞ」
「ばかやろう、これは解体するために作られたクルマだ! エンジンなんか載ってるわけないだろがっ」

そんな中、裏切り者の元・親友の幼女養女、リッキィの事を思い出す。
ちいさなおともだち12歳の子供だけど親友のリッキィはどうしてるかなぁ?
とっくにいいオバちゃんのはずだ。残酷な現実。
まあ、そのうちクリスマスカード送るくらいは彼女のダンナも許してくれるだろう。というかリッキィはどこにいるんだろう。
捜索の過程で、元・婚約者の落ちぶれた姿を発見し、元・親友の死を知ったが――リッキィの行方は知れない。
だが、タイムマシンの研究をしている科学者と出会ったことで、事態は急展開する。
これ使えば、過去に戻ることもできるかもしれんぞ?
「だーめ、これはまだ実験段階で」
「ふーん、どうせホラ吹きなんでしょ?」焚き付けてみる。
「なんじゃと! そこまでゆーならどーなっても知らんぞ!」

かくて過去――コールドスリープさせられるより少し前の日時の、ヌーディストビーチに落下した主人公。そこで出会った夫婦と友人になり、活動資金を引き出す。
事件当日、その現場に戻った主人公は、なんとか猫のピートを回収し、サマーキャンプ中のリッキィに会いに行く。いやあ、彼女の身内に不幸がありましてん――。
「おじさん、どうしたの?」
「リッキィ、僕とピートは長い旅に出る、コールドスリープで未来に行くんだ。
君が大人になって、まだ僕たちに会いたかったら――その時は指定の日時までコールドスリープに入るんだ」

「そうしたら、あたしをお嫁さんにしてくれる?」
もろちんだよもちろんだよ、僕の望みはそれなんだ」
おまわりさんこっちです。

そのストーリーの結末は――。


こうして書いてくと、ディティールをけっこう忘れてるなー。