今週のお題「人に薦めたい映画」ベルモンドでひとつ

ジャン・ポール・ベルモンドの警視コマンドー
……ヒドイ日本版タイトルもあったものだ。

これはビデオ化された時のタイトルで、元々「警部」というタイトルで劇場公開されたのだそうだ。
原題は“Flic ou voyou”(デカかゴロツキか)という。

二大ギャングが対立し、双方に抱き込まれた汚職刑事が暗躍する
南仏の地方都市。
そこに派遣された内務監査の警視スタン・ボロヴィッツが、卑劣かつ悪質にして底意地悪い手段で二大ギャングの対立を煽り、汚職刑事もろとも粛清していくという、若干ユーモアを交えたアクションである。

死んだ娼婦リタの兄、セルッティと名乗る男が、未亡人や用心棒、現場となったモーテルの主人たちにゆさぶりをかける。
ギャングのカジノに潜入して爆破、一方のボスを拉致して全裸で放置、悪魔祓いと称してモーテルに放火。
だが汚職刑事のワナにハマり、セルッティは殺人犯として逮捕される。
現場検証のために署から連れ出されたセルッティ。しかし検事や警官のスキをついて逃亡! 
自動車学校の路上教習を見つけ、フィアット・リトモの教習車に乗りこんで大爆走!

先のカジノ帰りに知り合った小説家の美女宅にころがりこみ、更にギャング達を追い詰めるセルッティ。
だが、汚職刑事マサールは、セルッティの正体がボロヴィッツだと知ってしまう――。