午前十時の映画祭10「ブルース・ブラザース」

あれもこれも見たかったのだけど、午前十時というのはなかなか制約も多くて行けなかったりする。

 

でも、今年のラインナップで、これだけは見ないわけにいかなかった。

 

ブルース・ブラザース

 

映画を見た事が無くても、黒いスーツとタイとサングラスに身を固めた、デブとノッポの二人組というビジュアルは多くの人が知っているはずだ。

 

その元ネタとなったのが本作(更に言えばその原作というべき「サタデー・ナイト・ライブ」のブルース・ブラザース・バンド)だが、約二時間の上映時間にこれでもかとばかり見所を詰め込んでくる。

しかも今回、劇場のスクリーンで、かつ「ちょっと早送り/次のチャプター」もできないわけで、自宅でレンタル見てる分には飛ばしてしまうシーンもきっちり腰据えてみる事になる。

 

私もかれこれ二十年以上前にレーザーディスク版で見て以来その虜になっていた本作品だけど、字幕の差なども含めて、今まで気が付かなかったことも見えてきたりする。

エルウッドのパトカーの元の所属だとか、マーサー刑務官と組んだイリノイ州警の黒人・白人コンビの名前だとか、カントリー&ウェスタンバーの客の心情だとか。

マーフとマジックトーンズの専用車も、ロゴをつぶしてブルースブラザースになってたり。

レイア姫の撃ちまくるM16――バードケージハイダーのチョークは以前からミエミエだったけど、アシストノブとロアレシーバーのリブが無いので、民間セミオートのAR15みたいね。

 

大音量・大スクリーンでじっくり見られる満足感、既に何度も見た映画だけど、にもかかわらずショッピングモールで、ソウルフードカフェで、レイ楽器店で、パレスホテルのボールルームで、シカゴ市内で、何度も鳥肌が立つ思いをした。

あと十日ほどは上映してるので、もう一度くらい見に行きたいものである。